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岡山大学学術研究院医歯薬学域 放射線医学/岡山大学 放射線科

教授挨拶 Greeting from Professor

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放射線医学の発展と次世代を担う後進の育成で社会に貢献する

岡山大学放射線医学教室のホームページにお越しいただき、ありがとうございます。私は、金澤 右前教授のもと画像診断およびインターベンショナルラジオロジー(IVR)を専門として研鑽を積み、令和3年10月1日より第6代教授として当教室を引き継ぐことになりました。1946年から続く伝統ある当教室を更に発展させるために全力を尽くしていく所存です。

放射線医学は、画像診断(X線、CT、MRIなど)、核医学(SPECT、PETなど)、IVR(カテーテルや針を駆使した放射線画像ガイド下の治療)、および放射線治療(X線、陽子線など)の4つの分野から成り立っています。画像診断や核医学により病変を早期に発見し、IVRや放射線治療で低侵襲(患者さんの体への負担が少ない)に治療することを目指しており、超高齢社会の医療においてその重要性はますます高まっています。放射線医学も細分化が進むなか、当教室は4つの放射線分野の全てを担っており、それが強みとなっています。当教室ではCTやMRIなど最新の画像診断装置を多数揃えており、最先端の画像診断を行っています。IVRでは、がんに対するアブレーション治療において豊富な治療経験を有しており、それに関する多数の研究成果を世界に発信しています。また、医工連携・産学連携でIVR用のロボットの開発も行っており、国内外で大変注目されています。放射線治療においても、津山中央病院と共同で、中国・四国地方で唯一の陽子線治療を実践しています。また令和5年には2台の放射線治療装置が最新機器に更新される予定となっています。

当教室は160名以上の教室員からなりますが、中国・四国地方の120以上の病院に常勤もしくは非常勤の医師を派遣しており、まだまだマンパワーが不足しています。我々と一緒に放射線医学を実践してくれる医師を随時募集しています。放射線診療は、特定の臓器に限定せずに(臓器横断的)全身の臓器の診断・治療ができます。また、Subspecialityとして、画像診断、核医学、IVR、放射線治療と全く異なる分野から個人の特性に応じて任意に選択することが出来ます。ICTを活用した遠隔診療も可能な放射線医学は、時代が要求するダイバーシティ・働き方改革と親和性が高く、ライフイベントに応じた多様な働き方が可能です。放射線医学は、医療機器の進歩に伴って急速に発展していくため、放射線科医は時代の流れを敏感に捉え、臨機応変に対応する必要があります。その点から変化に柔軟な若い医師に適した領域であり、若くして一線で活躍できます。放射線科に興味のある医学生や研修医、転科を考えている医師の方はぜひ気軽にご連絡下さい。

最後に、当教室の使命は、高度な放射線診療を実践し、優れた放射線科医を育成し、世界に通用する研究成果を挙げ、社会に貢献することです。私はその使命実現のために教授として教室運営に心血を注いでいきたいと思います。

岡山大学学術研究院医歯薬学域
放射線医学 放射線科

教授平木 隆夫

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